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人を軸にした仕事で乗り越えた山場

りそなホールディングス様×NorthSand 高橋克典

ノースサンドが「人」を大切にしていると知り「やっぱり」と思った──。そんな言葉が出るほど「人」に重きを置き着実に結果を残しているのは、りそなホールディングス様の営業店・バックオフィスの運営効率化およびデジタル化推進、プロセス改革部で支援を行う高橋 克典。参画当時佳境を迎えていたプロジェクトを始め、様々な仕事を共にした同部署部長の前田 研様に、その仕事ぶりを聞きます。
前田 研
株式会社りそな銀行プロセス改革部長。1994年りそな銀行入社。営業店で支店長に就任。その後、りそなホールディングス本社にてファシリティ管理部長として生産性や効率性の向上に取り組む。2022年4月より現職のプロセス改革部に移動し、営業店からバックオフィスまで広範囲の業務プロセスの改革やDX化を推進。社内外共に人望が厚く、決断力に優れたリーダー。

高橋 克典
大手SI企業、外資系ベンダー、飲食関連の会社の起業経験を経てコンサルタントとしてノースサンドへ入社。お客様に寄り添った視点と行動で高品質のサービスを提供し続け、現場拡大を実現。常に感謝と尊敬、謙虚さを忘れずに人を大事にする姿勢から、お客様からの信頼も厚い。

佳境を迎えたプロジェクトへの参画

——まずはお二人の自己紹介をお願いします。

:りそなホールディングスのプロセス改革部部長の前田です。プロセス改革部は、銀行や営業店の従来の事務プロセスを解体して業務効率化やデジタル化を行い、新しいものに変える仕事を担う部署です。銀行の事務は昔からの仕組みを守る風潮が強いので、それを解体して作り直すのは骨の折れる仕事。現在それに一生懸命取り組んでいるところです。

:ノースサンドのコンサルタントの高橋です。IT系の会社に5年ほど勤めた後、給食に関わる会社の起業やサイト運営の仕事を経てコンサルタントになりました。


——ありがとうございます。お互いの第一印象を覚えていらっしゃいますか?

:大人しい印象があったので、最初は「大丈夫かな?」と少し気にかけていました。けれど、そんな心配も束の間。初日から銀行ならではの専門用語や、わからないことをどんどん質問してこちら側にぐっと入り込んできてくれたので、お任せできそうだと安心したのを覚えています。

:プロジェクトの状況がかなり切羽詰まっていたので、即戦力になれることを意識していました。あまりにも夢中だったので、なりふり構わず質問させていただいていたんだと思います。

そんな大変な状況の中でも、前田様の決断力は印象的でした。「まずはこのスピードについていかなければならない」と感じたのを覚えています。知らない単語が飛び交う複数のチームを舵取りしながら、あっという間に状況を判断していく前田様に、いい意味でのプレッシャーを感じました。

——アサインされた時は、プロジェクトがかなり佳境であったと伺いました。

:銀行には、法改正の際など、必ず対応しなければならないことが定期的に起こります。それらの対応と通常行っている業務プロセスの改善を、どちらも遅れずに進めなければなりませんが、この時は少し業務プロセスに課題が発生していました。これを解決するために、プロジェクトをマネジメントし、ひとつひとつのタスクをしっかり前に進めてくださるノースサンドの方に入っていただくことにしたんです。

:当時は社員の皆様は大変な状況でした。時間単位で状況が変化するので、進捗報告ミーティングを朝、昼、夜と3回設定し、それまでに完了したタスクを報告しては前田様と目線を合わせながらプロジェクトを進めていきました。

3日で資料を引き継ぎ、共に山を乗り越える

——プロジェクトにアサインされてからのことを教えてください。高橋さんはどのような働き方を心がけていたのでしょうか。

:とにかく自分に出来ることは全てやること、そして大変な現場でも「人」に興味を持って仕事をすることです。プロジェクトに関わる人の名前を覚えることを大切にしていました。会議で一度でも名前を聞いたらそれを覚えるようにして。プロジェクトの状況が厳しければ厳しいほど、人と人の信頼関係が物を言う場面が多くなります。誰がどのプロジェクトを行っているのか、何を担当していてこれまでどんな仕事をしてきたのかを把握することが近道だと考えたのです。

:その甲斐あって、すぐに他部署のシステム部からも名指しで相談されるようになっていましたね。すぐに頼りにしている高橋さんに相談に行っちゃうんですから(笑)。当初僕が管理していたプロジェクトのToDo、課題、リスク等を、アサインされた3日目くらいからコントロールしてくれた時には「もう大丈夫だな」という安心感がありました。僕がリクエストしたことには必ずプラスアルファをして返してくれましたし、ひとつひとつの仕事の質が高かったのでお任せできるなと思えるまでがとにかく早かったです。

——お二人がプロジェクトを進める中で最も印象的だったのはいつのことでしょうか。

:プロジェクトがいわゆる「修羅場」を迎えた時のことです。全力を尽くして働いている皆さまの一員として色々な対応をしていました。けれど、ある時点から社内の方しかコントロールできない領域の仕事だけが残された状態になり、何もできることがなくなってしまったんです。一方で、その時点では起きている課題に打てる手は尽くした状況でした。それならばと、今後それをどう軌道修正すればの対策や、私にできることを探しながら少しでもお役に立てることを探していました。それでも、とてももどかしく、悔しい思いをしました。

:あれは僕ら銀行の人間がやらなければならない領域だったんですよ。複数のプロジェクトが同時に動いている状況だったので、高橋さんには次のプロジェクトに入ってもらいました。高橋さんが移った先のプロジェクトを進めてくれている間に、社員で作業して。ようやくプロジェクトが事後処理の段階になった時点で、また協力してもらうことができましたね。

:私がアサインされたプロジェクトもまた難易度の高いものでしたが、前田様たちの役に立ちたいという思いがモチベーションになっていたと振り返っています。あの時やりがいのある現場をご一緒できたおかげで、たくさんの方との絆が深まったと感じます。部署を超えた様々な人とコミュニケーションが取りやすくなり、それが今の仕事にも活かされています。

相手のことを考え、作り込んだ「人」中心の仕事

——前田様は、高橋さんが現場に入ったことで、何か変化を感じますか?


:プロジェクトの進捗状況がクリアになり、それぞれのタスクが期限やスケジュールに則って進むようになりました。僕が若かった頃の部長は資料を自分で作っていませんでしたし、それが当然でしたから、自分で進捗管理表を作って更新している状態はすぐにでも脱却しなければならないと思っていました。高橋さんが来てそれがようやく叶い、ありがたいと思っています。また、資料を作るのがとにかく上手でわかりやすい。枚数が少なく、要点がまとまった資料を社内で見ると「あ、これ高橋さんが作った資料だな」とすぐにわかります。

:前田様のお仕事の様子を見ながら、なるべく効率的に情報をインプットしていただける成果物になるよう意識して作っています。読むのに時間がかかってしまっては意味がありませんから、少しでも相手の時間を削らないように心がけています。なので、そう言っていただけると嬉しいですね。

:そうやって相手の状況を想像して仕事をしてくれることにかなり助けていただきました。このインタビューをきっかけに改めてノースサンド様のホームページを拝見したんですが、「人」を大切にしていると書かれていて「やっぱり」と思いました。優しいお人柄の中にも強い芯を持ち、相手のことを大切にしながらコンパクトにまとめて提案や意見を言ってくれる。高橋さんの働きぶりは、まさに「人」を中心にしたものです。

現在では高橋さんに色々なチームに入っていただいているんですが、どこでも馴染んでいるのもそのおかげなのでしょうね。この間も、グループリーダーと話していると「高橋さんをどこかに持っていかないでくださいよ」とまで言われてしまいました。「人」をよく見ながら働く、高橋さんの人間力のなせる技だと思います。プロジェクトが変わるごとに仕事の精度も上がっています。

すべては「お客様の困りごと」が起点

——これからのことを教えてください。前田様が成し遂げたいことや、目指しているのはどのようなことでしょうか。


:僕らの仕事の先には、営業店で大変な思いをしながら働いている人たちがいます。その負担を減らせば、もっと違うことに時間を使えるはずです。今は様々な視点からのご意見をいただきながらそのシステムを改革している道半ば。営業店の負担が少しでも減り、お客様にとってもっとやりやすい手続きに変わっていくといいなと思います。

:営業店の負担を少しでも減らし、そこで働く方々がお客様に対してやりたいと考えていることができるようになるといいなと思います。それをお手伝いする私のスピードが速ければ速いほど、その実現が近づくはず。スピード、品質、そして「人」に興味を持って仕事をすることを大切に、これからも働きたいと思います。また、現在中期経営計画に則って、既存の事務システムを刷新する企画をお任せいただいており、それを磨いているところです。2、3年以内にはこれを形にできるはず。企画のご提案から着地までをご一緒させていただけるようになったのを、とても嬉しく思っています。

:人数の少ないチームに入って企画段階から関わってもらい、すでに形になりそうなものがいくつか見え始めて高橋さんの力を感じているところです。高橋さんは、「お客様の困りごとが起点である」という同じ志を持ちながら、それが実現できるように動いてくれる心強い存在です。また、まだまだ閉ざされている銀行を、外の世界に広げる役割も期待しています。競合である他行だけでなく、様々な企業の視点をノースサンドから持ってきていただけたらいいですね。「外はこんなことをやっていますよ」と、僕らの中に新しい世界をもたらしてくれることを期待しています。
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